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月別アーカイブ: 2025年10月

タイシン工業のよもやま話~雑学講座21~

皆さんこんにちは!
株式会社タイシン工業、更新担当の中西です。

 

空気線図が“質”なら、負荷計算は“量”。どれだけの冷房・暖房・加湿・除湿が必要なのか——外皮(日射・熱貫流)、内部(人・照明・機器)、換気、浸入外気を足し合わせ、時刻別にプロットしてピークを見極めます。本回は考え方→式→落とし穴→実務の近道の順で整理します。📐

 

1|負荷の構成🧱
• 外皮負荷:窓・壁・屋根・床から出入りする熱。U値とΔT(外気-室内)で概算。窓は日射熱取得係数(η)が支配的。
• 内部負荷:人(顕熱+潜熱)・照明・機器。稼働スケジュールが命。
• 換気負荷:必要外気量に伴う顕熱/潜熱。夏は潜熱、冬は顕熱が重い。
• 浸入外気:隙間風・扉開閉。気密・風圧差・スタック効果に依存。

 

2|窓と日射の“インパクト”☀️
• 同じ室でも方位で負荷は別物。西日は短時間に高ピーク、南は持続、北は拡散光。
• ブラインド/ルーバの遮蔽係数で実効ηを下げると、機器容量を落とせる。室内側遮蔽より外付けが効く。🕶️

 

3|内部発熱のリアル🧑‍🤝‍🧑💻
• 人の顕熱/潜熱は活動で変わる。会議室は潜熱寄り、オフィスはPCと照明で顕熱寄り。
• 待機電力の積み上げを忘れがち。24h機器(サーバ/冷蔵庫)は夜間のベース負荷を作る。

 

4|換気負荷とCO₂📦
• 必要換気量は人員×外気量/人またはCO₂目標値で設定。外気が高温多湿なら全熱交換器や外気処理機を用意。
• 扉の開閉が多い用途(店舗/飲食)は浸入外気が支配的。風除室やエアカーテンで侵入潜熱を削る。

 

5|時間軸で見る⌛️
• ピーク同時性:西面窓と会議室のピークが重なると冷房容量は跳ねる。用途別ピークのズレを作る設計(ゾーニング)が省エネに効く。
• 熱容量:RC造は遅れが大きく、日中ピークを夜間にずらせる。ナイトパージと相性◎。

 

6|概算の“速い式”⚡️
• 外皮顕熱:Σ(U×A)×ΔT
• 日射:A×η×日射強度×遮蔽係数
• 内部:人×(顕熱+潜熱)+照明×W+機器×W
• 換気顕熱:1.2×V×ΔT(V[m³/s])/換気潜熱:0.68×V×ΔX(ΔX[g/kg]) > まずは概算で“効いている要素”を見つけ、詳細計算へ進むのが時短のコツ。⏱️

 

7|落とし穴と是正🕳️→🛠️
• 窓面積を侮る:設計終盤で機器容量が増え、ダクト/配管も太り天井が納まらない。→初期に遮蔽とガラス仕様を確定。
• 人員想定が甘い:オフィスのフリーアドレスで密度が日によって倍。→CO₂制御/VAVで変動対応。
• 換気“増し過ぎ”:感染症対策で常時最大外気→冬の乾燥/ドラフト。→時間帯/CO₂連動+二次加熱。

 

8|チェックリスト✅
☐ 方位・ガラス仕様・遮蔽の組み合わせを検討した
☐ 人・照明・機器のスケジュールを載せた
☐ 換気量はCO₂/用途要件の両面で根拠を持つ
☐ ピーク同時性と遅れを図で説明できる

 

9|まとめ🌈
負荷計算は“どこに効いているか”を見抜く作業。窓・人・換気・時間の4点を押さえれば、過大容量を避けつつ快適を守る道筋が見えます。次回は方式選定(個別/セントラル/VRF/チラー)へ。🧩

 

株式会社タイシン工業では空調設備のほか、電気工事・解体工事も請け負っております!

お問い合わせはこちら

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🌍【お知らせ】ESGマーク認証(ブロンズ)を取得しました!

株式会社タイシン工業は、このたび**「ESGマーク認証(ブロンズ)」**を取得いたしました。

ESGとは、
E=環境(Environment)
S=社会(Social)
G=ガバナンス(Governance)
の3つの観点から企業を評価する国際的な基準のことです。
これは単なる“環境活動”ではなく、企業として社会的責任を果たし、持続可能な成長を目指しているかを問う指標です。


🏗 タイシン工業のESGへの取り組み

私たちは建設業という「インフラを支える業界」において、
**「人」「環境」「地域」すべてに優しい企業経営」**を目指してきました。

具体的には──

  • 環境(E):フロンガス回収・適正処理、リサイクル資源の推進

  • 社会(S):職人・社員の安全教育、若手育成、女性活躍推進

  • ガバナンス(G):協力会社との公正な取引、法令遵守の徹底

これらの取り組みが評価され、今回のESGマーク ブロンズ認証につながりました。


💬 代表メッセージ

「タイシン工業は、ただ設備を作るだけの会社ではありません。
環境や社会、そして“人”に優しい経営を行うことが、
これからの建設業のスタンダードだと考えています。」

ESG認証の取得は、ゴールではなくスタートです。
今後もより高い評価を目指し、ESG経営の実践を続けてまいります。


🏢 株式会社タイシン工業
横浜市に本社を構える空調・換気・衛生設備の専門会社。
現場の安全・品質・環境配慮を重視し、持続可能な建設業の未来を創造します。

【ご報告】株式会社タイシン工業が「2025年度 SMB Growth企業賞 空調設備部門」を受賞しました!

株式会社タイシン工業は、このたび 「2025年度 SMB Growth企業賞 空調設備部門」 を受賞いたしました。
市場調査・分析を行う 一般社団法人企業価値調査機構 より、成長性や革新性、事業の持続可能性などが高く評価された結果です。


🏆 SMB Growth企業賞とは?

SMB Growth企業賞は、中小〜中堅企業(SMB:Small to Medium Business)を対象に、
成長性・地域貢献・社員環境など多角的な視点で評価し、特に優れた取り組みを行う企業を表彰する制度です。

タイシン工業は「空調設備部門」での受賞となり、これまでの施工品質・安全管理・人材育成への取り組みが高く認められました。


💬 代表取締役 櫻田 泰 コメント

「今回の受賞は、日頃から共に汗を流してくださる社員・協力会社の皆さま、そしてお客様のおかげです。
当社は『空調・換気・衛生配管のプロフェッショナル集団』として、業界の安全・品質の標準化と、若手育成に一層取り組んでまいります。」


🌱 今後の展望

  • 現場のさらなる 安全・品質の徹底

  • 若手社員や職人の 育成環境の整備

  • 地域社会・業界全体への 持続的な貢献

今回の受賞を一つの節目とし、引き続き「信頼される施工会社」を目指して邁進してまいります。


📌 詳細は下記ページをご覧ください
👉 株式会社タイシン工業 受賞ページ